聴覚障害建築士のためのヒント集

聴覚障害を持つ建築士が困ること
  • 仲間とのコミュニケーションができにくい
  • 作業の全体像がつかみにくい
  • 作業中,1人置き去りにされる事がある
  • 指示待ちと思われる事がある
  • 出来る自信はあるのだが,きちんと説明や指示をしてくれないのが悪いと常に思っている
  • 納期などの重要なタイミングが分からない
  • 自分の担当する部分がはっきりと分からない
  • また全体でまとまってやる部分の境界が分からない
  • 仕事に関して修正や手戻りが多いと見られている
  • 必要なものを,必要とされる時間に準備できないと思われている
  • 作業の成果を次に持って行くところが,良く分からない
  • 必要な会議に出席しても,後で議事録で確認するしかなく,理解のタイミングが遅れる
  • 仲間に時間的余裕がないと,一緒にやってもらえない
  • 仲間がどのように頑張っているか分からず,終業時間になれば帰宅してしまう事もある
  • 現場の符丁(ふちょう)が分からない
  • 発注者や同僚の言っている事が理解できず,仕方なく自分で判断してしまう事もある
  • 納期間際など,誰も時間が無い時には,期待してもらえない
  • 仲間が何でイラついているか分からず,対応に困る
  • 聴覚障害者は,すぐ退職すると思われており,責任ある仕事をさせて貰えない
  • 最初はコミュニケーションの努力をしたが,それも疲れて来ている
聴覚障害建築士の心得
  • 自分の技術は誰にも負けないことをアイデンティとする
  • 仕事として

自分勝手な行動はしない
報告・連絡・相談をする
時間を守る
建築関係の商品名・メーカーなどの情報を知る

  • 仲間と良い関係を作る

仲間に協力すれば,反対にその仲間が助けてくれる

  • 聴覚に障害があり,何が大変かを,仲間に理解してもらう

現場の人は声が大きいので,聞きやすい
情報交換のため,なるべく呑み会などに参加して,理解してくれる仲間を作る
マスクは外して話してもらうように,お願いする
急ぐときに,聾者は早く行動が出来ないことを,仲間に理解してもらう
大事なことは,文字に書いて確認し,文字の記録を残す
役所などでは,手話通訳を通すより,直接に筆談の方が,対応が親切

  • 仕事での自分の限界を知る

知ったかぶりをしないで,しっかり確認する
助けがいるところは遠慮しないで,はっきりお願いする

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